BHL80に大田ガレージモデル追加
- 2020.01.27
- New Model -新モデル情報

OGM ブルーヘブンにL80サイズが登場する! ブルーヘブンファンにとっては既定路線とも言える、OGMのサイズ展開かも知れない。しかし、L80の超軽量&超高感度モデルの登場は、パワーゲーム、中深海ゲームを一変させる可能性を秘めている。ここでは昨年の晩秋に行った愛媛県南西部でのテスト釣行における、フィールドテスター西本康生のインプレッションを中心に、OGM ブルーヘブンL80の魅力を紹介していく。
最初に尋ねたのはOGMモデルの存在意義。完成度の高いブルーヘブンL80にOGMモデルは必要なのだろうか?「ブルーヘブンL80は本当に素晴らしい。実釣では十分に満足できます。でも、ノーマルモデルを作っていく途中で、理想の素材や構造などを知ってしまった。それらをすべて実現するととんでもない金額になってしまう。それを流通させることができるか、と問われれば難しいところもある。とはいえ、開発者は実現したい。釣り人の要求も果てはない。これを実現したのがOGM。釣り人と開発者の夢みたいなものでしょう」(西本康生)

OGM ブルーヘブンL80をOGMたらしめているもの。それは徹底した軽量化と感度の追求だ。具体的には、チタン、そしてカーボンパーツの多用だ。「軽いリールは体への負担が少ないし、集中力が続く。軽いことのメリットは大きい。軽快に深場の釣りを楽しめる。このメリットはリールが大型になればなるほど大きいし、実感しやすい。さらに、大型サイズになっても、より感度をあげることができたら、というのが僕からのリクエスト。大きな魚を狙う釣りや深場を狙う釣りであっても、より繊細に釣っていきたい。この考え方を詰めていくと、やはり軽さと感度が重要になってきます」(西本康生)

チタン、なかでも「64Ti」と呼ばれる合金素材は、切削に高度な技術を要するため一般的なリールに使われることはほとんどない。しかし、OGM ブルーヘブンL80では、この素材をスプールシャフト、メインシャフト、ハンドルリベットに惜しむことなく採用。スプールシャフトには表面潤滑処理としてWPC+モリブデン処理を施し、確実なスプールスライドとレバー操作の質感をアップしている。さらにはハンドルボルト、リールフットにも、チタン合金を採用している。

「64tiを使うと、とにかく硬くて感度があがる。当初は軽さを追求するためでしたが、硬くて感度もあがることがわかった。でも、64tiはとても加工が難しい。摩擦係数が高い材料なので、一般的な加工機で削ると機械が止まってしまったり、火を吹いてしまったりする。機械設定のノウハウ、高い技術が必要なんです。この技術を持っているところは、大田区では2社、全国的にも10社はないと思います」(開発担当:大塚隆)
カーボンパーツとしては、カーボンプレートドラグレバー、カーボンプレートアームを採用。とりわけ強度としなりのバランスを追求したハンドルプレートアームには、独自開発のシートを採用した日本製、24t6mm厚仕様となっている。
「ハンドルプレートアームは曲げ強度とネジレ強度のベストバランスを追求した結果、特注のカーボンシートをオーダーするに至りました。L80のアルミ製ハンドルプレートアームと曲げ強度はほとんど一緒。曲げ強度が高いサンプルは感度も良かった。しかも適度にネジれることで使いやすく、楽にシャクれました」(開発担当:大塚隆)
「ひとつひとつのパーツを軽量化することで、トータルとして軽くなり、結果として感度が上がっていく。全体的にはそういうことです。でも、口でいうほど簡単ではない。軽量化することで強度が落ちていく。そこをいかに技術で克服していくか、ということです」(西本康生)

OGM ブルーヘブンL80(プロトモデル)の重量は535g。ノーマルモデルのL80は620g、同じくL50(ロングアームモデル)は530g。ワンサイズ下のブルーヘブンL50に匹敵する、驚異の軽量化を果たしていることが分かる。軽さと感度がこれまでのシーンを革新する。しかも、それが誰でも実感できるレベルにあるOGM ブルーヘブンL80。一度知ってしまったらノーマルモデルに逆戻りができないかも…。これだけが不安材料だ。
2020年2月8日、9日に行われる大阪フィッシングショーにて仕様/価格を発表予定!

-
前の記事
OceanTWINオーシャンツインの使用方法/チューニング編 2019.08.05
-
次の記事
OGM ブルーヘブンL80 キンメゲームにおける優位性を探る! 2020.04.08